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  戦後欧米化された食生活は肉に代表される動物性たんぱく質が中心で、若人の体躯を向上させ、従来の和食メニューにバラエティを与えてくれました。が、一方で、肥満やコレステロール過多など生活習慣病の温床となる症状の予備軍を増やす結果ともなり、今、長寿である日本人が食していたかつての和食が世界的な規模で見直されています。

 日本人が長く食べ続けてきた和食は、でんぷん食(穀物食)の比率が高く、たんぱく質は主として大豆などの植物性たんぱく質を中心に、魚などの動物性たんぱく質をプラスし、旬の野菜や海藻、果物を組み合わせた献立です。穀物でエネルギーを、大豆や魚で良質なたんぱく質を、旬の野菜や果物でビタミンやミネラルを取る。栄養の摂取配分が誠に理にかなっており、この食事が、世界一の長寿国を誕生させた最大の要因といえるでしょう。エネルギーの55%を各種炭水化物から取る食事は、体脂肪蓄積の可能性を低減することが報告されています。

 和食の基本は「一汁三菜」。一汁は一種類の汁物という意味で、通常はみそ汁を指します。三菜は三種類のおかずのことで、主菜1つと副菜2つ。主菜は通常魚類(刺身や焼き魚、煮魚)を中心に時に肉類に代わり、副菜は大豆系と根菜系で構成されます。ご飯と香のもの(漬物)は主食なので数に入れません。

 使われる食材は旬のものが中心。旬の食材には太陽と大地からのエネルギーが満載されており、体に取り入れることでしなやかな健康を維持してくれます。

 毎日の食を考える時に「一汁三菜」を念頭において献立を組み立てる習慣をつけましょう。「一汁三菜」は21世紀の超情報化・超高齢化社会に対応できる理想食なのです。