9月9日にいただく「菊飯」
古来中国では「菊」は邪気を祓い、延命力があると信じられていました。中医学では菊の花には解毒作用・熱性の頭痛・結膜炎・皮膚炎などの働きがあるとされ、生薬として利用されています。米のでんぷん・たんぱく質・ビタミンやミネラル・食物繊維が体力を強化し、腸の働きを整えます。ここでは食用黄菊の阿保宮を使ってみましょう。残った菊花は酢の物・お浸し・辛子和え・おすましの吸い口などに利用できます。
<材料>
食用黄菊(阿保宮)……25g
米……1.5合
昆布……3cm
A だし汁…300CC(分量の目盛りまで入れる)
酒…大さじ1と1/2
塩…少々
B 酢…大さじ1と1/2
砂糖…小さじ2
みりん…小さじ1
塩…少々
酢……適量
<作り方>
①米を研ぎ、昆布とAを入れ、炊く。
②菊は花びらだけをガクから外し、流水で洗う。
③鍋に湯を沸かし、酢少々を入れ、菊の花びらをさっとゆでる。
④③を手早く冷水にとって冷まし、水気をきる。
⑤鍋にBを入れてひと煮立ちさせて甘酢を作り、冷めたら菊を浸ける。
⑥炊き上がったごはんに、菊をほぐしながら加え、混ぜる。
⑦器に盛り、甘酢に漬けた菊を飾る。