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神迎えの朔日(かみむかえのついたち)

赤飯

11月1日は、神無月(10月)に出雲に出かけていた神様がそれぞれの神社に帰ってくるのをお迎えする「神迎えの日」です。この日には赤飯を炊いて食べる習慣があり、赤飯と一緒に神酒を供えて帰ってきた神様をお迎えします。神様は風にのって帰ってくるため、この頃は風が強く吹く日が多くなります。赤飯に入れる小豆は昔からハレの日に登場する食品で、体に溜まった疲れを取り去り、胃腸を健やかにする働きを持っています。赤い色は抗酸化力を持つと同時に、魔除けの意味合いも持っています。

お赤飯は炊飯器で手軽に炊くこともできます。その場合は①②の次に炊飯器に洗ったもち米と分量の小豆のゆで汁(炊飯器のおこわの目盛り)を入れてさっと混ぜ、小豆を加えて炊いてください。

 

赤飯 (撮影:中村太)
<材料>
もち米……3カップ
小豆……1/2カップ(80g)
A  黒ごま…大さじ2
塩…大さじ2/3
南天の葉(飾り用)
<作り方>
①小豆は水でさっと洗い、水3カップを入れて火にかけ、煮立ったら弱火で約20分、かためにゆでる。
②かためにゆでた小豆を、豆とゆで汁に分ける。
③もち米を洗い、小豆のゆで汁が冷めたら、その汁に浸けて一晩おく。小豆のゆで汁が足りなかったら水を足す。
④蒸す20分ほど前にもち米をザルに上げ、汁けをきる。小豆のゆで汁は取っておく。
⑤もち米と小豆を混ぜる。
⑥蒸し器に目の粗い布を敷き、⑤を入れる。この時中央部分を少し窪ませると熱が回りやすくなる。
⑦強火で10分蒸し、全体に小豆のゆで汁で打ち水する。
⑧さらに10分強火で蒸して打ち水をする。この作業をあと2回繰り返す。※蒸し器の湯が足りなくなったら、熱湯を足す。
⑨火を止め、5分蒸らす。
⑩熱い内に飯台にあけ、あおいで粗熱を取りながらさっくり混ぜ、ツヤを出す。
⑪器に盛り、塩黒ごまを振る。

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