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アボガド 旬:10~3月

クスノキ科の果物で、原産は熱帯アメリカ。濃厚な味のため「森のバター」と呼ばれ、特にアメリカではスタミナ食として人気があります。数千年にさかのぼる歴史を持ち、果皮は緑、紫、褐色など多様で、形も洋梨型、なす型、卵型、球型と様々です。凸凹した表皮がワニ皮に似ていることから別名ワニナシとも呼ばれる、満腹感のある果物です。

成分

脂肪分が約19%と多く、脂肪の70%以上は不飽和脂肪酸のリノール酸やリノレン酸。ビタミンB1、B2、C、リン、鉄分を豊富に含む。食物繊維も多く、必須アミノ酸のリジンやトリプトファンを含有している。

効能

脂肪酸のリノール酸やリノレン酸はコレステロールの心配がなく、動脈硬化を予防し老化防止に有効。鉄分が貧血を予防し、食物繊維が腸内を整えて便秘解消に働く。必須アミノ酸のリジンは特に離乳時や成長期の子どもに欠かせない。ビタミン類が細胞を丈夫にして肌荒予防に働く。

効果的な調理のポイント

  • 脂肪が多いのでビタミンCと一緒に取るとよい。ビタミンCが脂肪を分解してくれる。
  • 変色しやすいので、食べる直前に切るとよい。レモン汁をかけると変色を防げる。
  • 果皮の緑色が黒ずみ、やわらかくなったころが食べごろ。追熟(収穫してから熟させること)させる時は、熟したりんごなどと一緒にポリ袋などに入れるとよい。りんごの出すエチレンが追熟を促進させてくれる。
  • バター代わりにパンに付けて食べるとおいしい。

レシピ
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アボカドディップ
豊富なビタミンEが細胞の老化を予防する
所要時間:15分
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アボカド・アーモンド・タラコは、共にビタミンEを豊富に含んでいます。体内の過酸化脂質を抑えて細胞の老化防止に働き、シミやシワ・動脈硬化などを防ぎます。玉ねぎとトマトを加えることで抗酸化力が高まり、ビタミンCの豊富な野菜を一緒に取ることで、活性酸素の発生を抑えます。

●材料(出来上がり230g)
アボカド(熟したもの) 1個
アーモンド 15g
タラコ 20g
レモン汁 適量
塩、こしょう 各適量
A 玉ねぎみじん切り 大さじ1
  トマトみじん切り 大さじ1
野菜(赤ピーマン、きゅうりなど) 適量

●作り方

① タラコは身をしごき出す。
② アーモンドは少量のオリーブ油で揚げ、粗く刻む。
③ アボカドは種と皮を取り、果肉をフォークでつぶし、レモン汁を振る。
④ アボカドに、A、タラコ、アーモンドを加え、よく混ぜ合わせ、塩・こしょうで味を調える。
⑤ 器に盛り、食べやすい大きさに切った野菜を添える。