うめ(梅) 旬:6~8月
原産は中国で、奈良時代に渡来し日本全国に植えられました。果実としての実梅と観賞用の花梅に分類され、実梅は梅雨の頃に収穫されます。生の果実よりも干して梅干しになると、有機酸を豊富に含むため栄養価が倍増します。
成分
果肉にクエン酸とリンゴ酸を多く含む。食物繊維、カリウム、鉄、ベンズアルデヒドを含み、核にはアミグダリンが含まれている。
効能
クエン酸はカルシウムと結合して鉄の吸収を高め、増血に働く。また、胃腸の働きを高め、食欲を増進させて疲労を取り除く。食物繊維が腸内の老廃物を排出し便通を整える。ベンズアルデヒドは防腐作用を持っている。有機酸は口中で唾液を分泌させる働きがあり、この唾液の中にはパロチンという若返り・老化防止のホルモンが含まれている。
効果的な調理のポイント
- 酸味が強い時や苦手な時は、みりん少量を加えると酸味が緩和される。
- 梅肉エキスにはチフス菌やブドウ球菌などの菌の発生を阻止する働きがあるので、体力の落ちた時には積極的に取るとよい。
- 熟成したものほど薬効が高まる。
レシピ
ブリの梅肉はさみ焼き
ブリと梅干しで血液をサラサラにする
所要時間:15分
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ブリは良質なたんぱく質と脂質を持ち、ビタミンDやEを豊富に含んでいる魚です。脂質は良質な不飽和脂肪酸のEPAやDHAで、血中コレステロールを下げて脳梗塞予防に働きます。ビタミンEが豊富なごまをプラスすることで不飽和脂肪酸の酸化が抑えられ、細胞の若さが維持されます。梅干しやレモンのクエン酸が強力な抗酸化力を発揮し、血液サラサラに働きます。
●材料(2人分)
ブリ(切り身) 2切れ
梅干(大) 1個
A ごま 大さじ1
カツオ節 大さじ1
小麦粉 適量
オリーブ油 大さじ1
付け合せ(レモン、青ねぎ)
●作り方
① ブリ切り身は3等分のそぎ切りにし、中央に包丁で切り込みを入れる。
② 梅干しは種を取り、包丁で細かくたたき、Aを加えて混ぜ合わせる。
③ ブリの切り込み部分に小麦粉を振り、②を塗り、身を合わせる。
④ フライパンにオリーブ油を熱し、ブリの両面を色よく焼く。
⑤ 器に盛り、ねぎの小口切りを散らし、レモンを添える。