キウイフルーツ 旬:一年中(輸入物) 冬から春(国産)

中国原産のシナサルナシが、ニュージーランドで品種改良されて誕生した果物で、和名は「中国さるなし」。ミュージーランドの国鳥キウイに似ていることからその名がつけられました。日本には1964年に導入され、多汁質で甘みと淡い酸味が好まれ、国内栽培も盛んです。豊富に含まれる抗酸化力の高いビタミンCとEが活性酸素を抑える働きに優れているため、美容効果の高い果物として人気があり、ゴールデンやベビーキウイなどの新種が誕生しています。

成分

ビタミンCが100g中60mと豊富に含まれ、1個(約100g)で1日の所要量の半分を取ることができる。ビタミンE、食物繊維のペクチン、カリウムを含む。酸味はクエン酸で、果汁にはたんぱく質分解酵素のアクチニジンが含まれている。

効能

ビタミンCが豊富なので風邪予防や美肌効果が高く、クエン酸と一緒に疲労回復に働く。ビタミンEが過酸化脂質の生成を妨げて老化防止に働き、カリウムが余分な塩分を排泄し、脂肪を分解し消化を高めるアクチニジンと一緒に、動脈硬化や高血圧の予防が期待できる。ペクチンが腸内環境を改善して便秘を予防解消し、体内のコレステロールを吸収して排出する。アクチニジンは胃もたれにも有効。

効果的な調理のポイント

  • 豚肉に果汁を振っておくと風味がよくなり、アクチニジンの働きで肉がやわらかくなり、消化も高まる。
  • アクチニジンは皮の付近に多く含まれているので、皮はできるだけ薄くむくとよい。
  • 皮は繊維に沿って縦にむくとむきやすい。
  • シュウ酸カルシウムの結晶束が含まれており、ピューレーなどにするとシュウ酸カルシウムの針状結晶がバラバラになるため、口の中がイガイガするといった刺激がある。結晶束は種の周りに多いので、イガイガが苦手な場合は軽く取るとよい。
  • かたい場合は、ポリ袋などに入れ、暖かいところに置いて追熟(収穫してから熟させること)させる。

レシピ
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キウイと鶏手羽先のカレー
コラーゲン吸収が高まり、肌に弾力が出る
所要時間:30分
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キウイと鶏手羽先は、シミとシワの予防に優れた食べ合わせです。キウイに含まれるビタミンCはメラニン色素の生成を抑え、ビタミンEはメラニン色素の排出を促します。鶏手羽先にはコラーゲンが豊富に含まれ、肌に弾力を与え、ビタミンCと一緒に取ると効果が倍増します。カレーの抗酸化力が細胞の酸化を予防し、食欲増進に働きます。

●材料(2人分)
キウイ 2個
鶏手羽先 4本
玉ねぎ(中) 1個(200g)
トマト(中) 1/2個(80g)
カレールウ 60g
サフランライス(作り方は下記) 茶碗2杯分

●作り方

① 鶏手羽先は食べやすいように、関節部分に包丁を入れて切り離し、骨に沿って包丁の先で切り込みを入れる。
② フライパンに油少々(分量外)を熱し、鶏手羽先の皮の面を下にして入れ、焼き色がつくまで焼く。フライパンから取り出して鍋に入れ、ヒタヒタの水を加えて中火で約10分煮る。
③ 玉ねぎはみじん切りにし、①のフライパンに入れ、弱火で飴色になるまで炒める。
④ キウイは皮を取り、スライス3枚を作り、残りは1cm角に切る。
⑤ ②の鍋に③、1cm角に切ったキウイ、水1カップを入れ、弱めの中火で約10分煮る。
⑥ ⑤の火を止めカレールーを入れて溶かす。さっとひと煮立ちさせ、火を止める。
⑦ 器にサフランライスとカレーを盛り、キウイのスライスを半分に切ったものを飾る。

●サフランライスの作り方 (材料:米1.5カップ サフラン雌しべ10~12本)

① 米を研ぎ、分量の水加減にする。
② ①にサフランを入れ、2~3時間経ってから炊く。
※サフランは水に浸けてから15分ほどで戻りますが、米は浸水時間が長いほどギャバが発生するので、研いでから3~4時間経ってから炊くとよいでしょう。時間があれば一晩浸水させてください。