グレープフルーツ 旬:4~5月(フロリダ産)
果実が数個、ぶどうの房のようにまとまって実ることからこの名がつき、アメリカフロリダが主生産地で、オレンジ、レモンに次いで生産量が多い人気の高い果物です。日本では輸入が自由化された1971年以降から庶民の果物として親しまれるようになりました。ホワイト、ピンク、ルビーの3種があり、仲間には青い皮のスイーティーや皮の厚いオロブロンコがあります。輸入物のため一年中市場に出回りますが、もっとも美味しいとされるフロリダ産は4~5月に旬を迎えます。
成分
ビタミンCは100g中25㎜gと高く、1個(400g)で1日の所要量をまかなうことができる。苦みや酸味成分はナリンギンやクエン酸。食物繊維のペクチン、カリウム、フラノボイドを含んでいる。果肉の赤い色素はリコピン。フラノクマリンという成分が含まれている。
効能
ビタミンCは血管を強化し風邪やがんを予防する。クエン酸は胃腸の機能を高め新陳代謝を活発にして疲労を回復する。クエン酸由来の唾液には老化防止ホルモンが含まれており、若さ維持に働く。ペクチンが便秘を防ぎ、カリウムと一緒に高血圧や動脈硬化を予防する。フラノボイドは毛細血管を丈夫にしてビタミンCの働きを高める。フラノクマリンには薬の血中濃度を上げる作用があり、薬によっては効き過ぎや副作用が通常よりも強く現れることがあるので注意が必要。
効果的な調理のポイント
- ペクチンは内袋の部分に多く含まれているので、内袋も食べるとよい。
- ビタミンは時間とともに減少していくので、ジュースは絞ったらすぐに飲むとよい。
- 輸入果物のため皮に防カビ剤などが残っていることがあるので、調理前にはよく洗うとよい。
レシピ
マンゴーとグレープフルーツのジュース
熟したマンゴーにはカロテンがたっぷり
所要時間:3~4分
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マンゴーはカロテンが豊富な果物で、熟すとカロテン含有量がアップします。カロテンは皮膚や粘膜を丈夫にする働きがあり、オレンジとレモンのビタミンCを一緒に取ると、肌に潤いが出てシミやソバカスを防ぐ効果が高まります。マンゴーには肌荒れを予防するビタミンB2やB6も豊富に含まれています。
●材料(1人分)
マンゴー 1個
オレンジ 1/2個
レモン 1/2個
はちみつ 小さじ1
●作り方
① マンゴーは皮をむき、タネを取り、一口大に切る。
② オレンジとレモンは絞る。
③ ミキサーにマンゴー、オレンジとレモンの絞り汁、はちみつを入れ攪拌する。