バナナ 旬:周年 7~8月(国産)

紀元前から栽培されていた歴史の古い果物。果実用と料理用に大別され、料理用はデンプンを多量に含んでいるため熱帯地方では主食とされています。生産量はぶどう、柑橘類に次ぐ第3位の果物です。日本では沖縄や小笠原等で少量栽培されていますが、ほとんどは輸入しています。豊富に含まれる糖質は吸収がよく、さらに体内に吸収される時間が異なるため、「即エネルギー源&エネルギー補給が長時間持続する」食べ物として人気があります。

成分

糖質が多く、カロリーが高い。ビタミンB1、B2、C、カリウム、マグネシウム、食物繊維を含んでいる。必須アミノ酸のトリプトファンやポリフェノールを含有している。レッドバナナはカロテンが多い。粘液多糖質のヌメリがあり、バナナの糖質は完熟すると果糖やブドウ糖に変わる。オリゴ糖も含んでいる。

効能

オリゴ糖は腸内のビフィズス菌を増やして便秘を予防する。果糖やブドウ糖は体力が落ちた時の栄養補給源となる。カリウムは利尿効果があり血圧を下げるので高血圧に有効。トリプトファンは神経伝達物質のセロトニンを作り、精神安定や鎮痛作用がある。ヌメリが胃粘膜を保護するので胃潰瘍予防に効果がある。

効果的な調理のポイント

  • 切り口は空気にふれると酵素の力で変色するので、レモン汁をかけておく。
  • 加熱しすぎるとやわらかくなりすぎるので注意する。
  • 栄養補給として食べる時は、完熟させてから食べるとよい。果糖やブドウ糖が豊富。
  • 冷蔵庫で保存すると低温障害を起こして黒くなり傷んでしまうので注意。

レシピ
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バナナと黒豆のカッテージチーズ和え
豊富なトリプトファンが催眠や精神安定に働く
所要時間:10分
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バナナとカッテージチーズには、催眠や精神安定に有効なセロトニンの原料となるトリプトファンが豊富に含まれています。黒豆はマグネシウムやビタミンB6など、セロトニンを作る時に欠かせない栄養成分を含んでおり、ビタミンB1はイライラや疲労感予防に働きます。落花生をプラスしてトリプトファンをさらに増やします。

●材料(2人分)
バナナ(中) 1本(約100g)
黒豆(煮たもの) 50g
カッテージチーズ 70g
レモン汁 少々
落花生 5g
A オリーブ油 小さじ1
  塩 小さじ1/4
  しょうゆ 少々

●作り方

① バナナは1cm厚さの輪切りにし、レモン汁を振り、Aで和える。
② 落花生は粗く刻む。
③ ボウルに黒豆とカッテージチーズを入れて混ぜ合わせ、バナナを加えて和える。
④ 器に盛り、落花生を飾る 。