ヨーロッパ種とアメリカ種に大別され、世界でもっとも生産量の多い果物です。大半がワインに加工されますが、日本では生食が主です。古くから薬として珍重されて栽培されていた記録があり、品種は5000種以上あるといわれています。果皮についている白い粉はブルームといい、細菌から身を守り鮮度を保つ働きを持っています。農薬ではないのでご安心を。
成分
主成分は糖質のブドウ糖と果糖で、約14%を占める。酸味は酒石酸やリンゴ酸。食物繊維のペクチン、タンニンを含む。色素はポリフェノール。ビタミンB1、B2、C、E、ミネラルはカルシウム、鉄、カリウムを含んでいる。
効能
ブドウ糖は体内に吸収されやすく素早くエネルギーに変わるので、即効性のある疲労回復や脳活性の効果が高い。ビタミンB1も疲労回復に有効。酸味はエネルギー代謝をよくする。ペクチンが便秘を予防、カリウムは利尿効果があり血圧降下作用がある。ポリフェノールは活性酸素を除去するのでがん予防が期待できる。
効果的な調理のポイント
- ポリフェノールは皮の部分に多いので皮ごと食べる方がよい。
- 皮を食さない時は、皮だけを少量の水で煮出して、料理の色付けや風味付けに使うとよい。抗酸化作用も期待できる。
- 干しぶどうにすると鉄分やカルシウムは倍増する。
- 房の肩部分が一番甘く、先端にいくほど酸味が強くなるので、調理によって使い分けるとよい。
レシピ
ぶどうと鶏肉の炒め煮
体力強化、疲労回復に効果が高い
所要時間:15~20分
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ぶどうの糖質やビタミンB1と鶏肉の良質なたんぱく質と脂質は、体力がつき、疲労回復に有効な食べ合わせです。鶏肉は消化に優れ、特に病後の体力回復に効果があり、ぶどうの酸味が食欲増進に働きます。
●材料(2人分)
ぶどう(巨峰) 10粒
鶏肉(モモ肉) 2枚(1枚120g前後)
オリーブ油 大さじ1/2
A しょうゆ 大さじ1/2
みりん 大さじ1/2
砂糖 小さじ1
赤ワイン 50CC
塩 少々
●作り方
① バナナは1cm厚さの輪切りにし、レモン汁を振り、Aで和える。
② 落花生は粗く刻む。
③ ボウルに黒豆とカッテージチーズを入れて混ぜ合わせ、バナナを加えて和える。
④ 器に盛り、落花生を飾る 。