すももの一種で、原産地のコーカサスでは「命の果実」と呼ばれています。ヨーロッパでは古くから栽培されており、朝に食べる習慣がありました。19世紀半ばに伝わったアメリカではカルフォルニアの気候風土が栽培に適していたため、アメリカが生産量の大半を栽培しています。甘みが強く肉厚のため、ドライフルーツに適した栄養価の高い果物です。
成分
鉄分と食物繊維が多い。生果肉にはペクチンが多く、ドライには水溶性の食物繊維が多い。カリウム、カロテン、ビタミンE、B2が多い。ドライにするとカロテンやビタミンB群、鉄分などが倍増する。
効能
鉄分が豊富で一日10個常食すると2カ月で貧血が治るといわれている。ペクチンは整腸作用があるので便秘予防に効果がある。カリウムが体内のナトリウム過多を防ぐので高血圧に効き、カロテンは皮膚や粘膜を強化し、がん予防効果も高い。ビタミンバランスがよく、体内調整をスムーズにする。
効果的な調理のポイント
- 生の果実を洗う時は、ビタミンの流失を防ぐために手早くする。
- ドライプルーンを使う時は、よく水洗いをする。甘みがあるので砂糖は少なめにする。
レシピ
プルーンとさつまいものワイン煮
豊富な食物センイとカリウムが、腸と血圧を健康に保つ
所要時間:30~35分
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プルーンとさつまいもはともに食物センイが豊富で、腸の働きを整え、便秘解消に優れた食材です。カリウムも豊富で、体内の塩分を調整し、高血圧症の予防にも優れています。プルーンの鉄分が貧血を予防するので、貧血気味の女性にはおススメの一品です。はちみつは糖分が多く、鉄分も含有しています。
●材料(2人分)
さつまいも 200g
プルーン 6個
白ワイン 1/2カップ
はちみつ(砂糖でもよい) 大さじ1
●作り方
① さつまいもは1cm幅の輪切りにし、水に放してから、水気をきっておく。
② プルーンは半分に切り、種を取っておく。
③ 鍋にさつまいも、プルーン、ワイン、はちみつを入れ、火にかける。煮立ったら弱火にし、コトコト煮含める(20~25分)。