キス科の海水魚の総称。「海のアユ」「砂丘の女王」などと呼ばれる体長25cmほどの細長い姿をした魚で、淡白なクセのない魚です。名前の由来は淡白な味から「潔し→キス」に、臆病なためすぐに一つに群れる習性から「帰す→キス」などの諸説があります。腰まで海につかるキス釣りは、昔から夏の風物詩でもありました。江戸前の魚として有名でしたが、近年は輸入物が多くなりました。
成分
良質なたんぱく質を持ち、脂質が少ない。ミネラル類では特にカルシウムが豊富で、亜鉛やカリウムも含有されている。
効能
脂質が少なく低カロリーなので、ダイエットにも向く。カルシウムが骨や歯を丈夫にし、精神を安定させる効果も期待できる。亜鉛が味覚障害や皮膚炎を予防し、カリウムが体内のナトリウムを調整し高血圧の予防に働く。
効果的な調理のポイント
- ビタミンDを含有する食品と一緒に取ると、カルシウムの吸収を高めることができる。
- 新鮮なものは刺身にするとよい。
- 下ごしらえの時に腹に黒い皮が付いているが、苦みや臭みがあるので、しっかり取るとよい。
レシピ
キスの青じそ焼き
カルシウム吸収が高まり、増血作用も期待できる
所要時間:20~25分
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キスは良質なたんぱく質を持ち、カルシウム含有の高い魚です。カルシウムは骨や歯を丈夫にして精神安定に有効に働きます。キスは脂質が少ないので、油で揚げてもカロリーの取り過ぎの心配はありません。しそと梅干を組み合わせると胃腸の働きが高まり、食欲が増進され、梅干のクエン酸はキスのカルシウムと結合して、腸からの吸収を高め、鉄分の吸収を促進する働きがあります。
●材料(2人分)
キス(三枚おろし) 4尾
梅干 1個
青じそ 4枚
A 小麦粉 50g
冷水 50CC
揚げ油 適量
付け合わせ(レモン、粗塩)
●作り方
① キスに小麦粉(分量外)をまぶし、余計な粉ははたき落としておく。
② キス中面の片側に梅肉を塗り、サンドにする。
③ ②に青じそを巻きつけ、Aにくぐらせ(尾の部分にはつけない)、180℃の揚げ油でカラッと揚げる。
④ レモンと粗塩を添える。