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タラ(鱈) 旬:12~2月(真ダラ)

日本近海には真ダラ、スケトウダラ、コマイなど約90種類が生息しています。生命力が強く、平均寿命は13~14年と長生き。大食漢なので、「たら腹食う」から転じてこの名がついたといわれています。エサの種類を選ばず何でも食べ、100種類もの魚介類が胃から出てきた例もあります。タラコはスケトウダラの卵巣を塩漬けにしたものです。

成分

たんぱく質は良質で、脂質は少ない。不飽和脂肪酸のDHA、EPAを多く含む。カルシウムが多く、ビタミンA、D、ビタミンB1、B2を含む。肝臓にはビタミンAとDが多く含有されている。

効能

高たんぱくで低脂肪なのでダイエットに向く。たんぱく質が血や肉を作り、カルシウムが丈夫な骨や歯を作る。ビタミンAが視力低下を防ぎ風邪や肌荒れを防止する。ビタミンDは体内のカルシウムとリンの吸収を高め、骨粗鬆症や虫歯を防ぐ。ビタミンB1は疲労回復、B2は過酸化脂質の生成を抑え動脈硬化などの生活習慣病に有効。

効果的な調理のポイント

  • 煮付けや鍋にする時に泡のようなアクが出る。このアクをていねいに取ると味がよくなる。
  • ビタミンCを補うとバランスがよくなるので、野菜をたっぷり入れた「タラちり」はおすすめ。
  • 春先の新鮮なタラには糸くずのような寄生虫アニサキスがついていることがあるので要注意。加熱すれば問題はない。
  • 味が淡白なので、コクのあるクリームソースを使ったグラタンやシチューにするとおいしい。

レシピ
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タラとほうれん草のグラタン
良質なたんぱく質が体力を高め、骨や歯が強化される
所要時間:40~45分
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淡白な味のタラは、コクのあるクリームと一緒に調理するととてもおいしくなります。良質なたんぱく質が豊富に取れるため、体に力がつきます。牛乳やチーズのカルシウムがプラスされ、歯や骨が強化され骨粗鬆症の予防にも優れています。ほうれん草やじゃがいものビタミンCがプラスされて毛細血管が強化され、栄養バランスが高まります。

●材料(2人分)
タラ(切り身) 2切れ
ほうれん草 1束
じゃがいも 1個
A バター 20g
  小麦粉 20g
  牛乳 2カップ
  塩、こしょう 各適量
B パルメザンチーズ 大さじ1
  パン粉 大さじ1

●作り方

① タラは一口大に切り、塩、こしょうをし、バター(分量外)でソテーする。
② ほうれん草は熱湯でさっとゆで、水に放して絞り、3cm長さに切る。
③ じゃがいもは皮をむいてゆで、粗くつぶしておく。
④ 鍋にAを入れ、よくかき混ぜながら弱火で煮、ホワイトソースをつくる。
⑤ ④に①、②、③を入れてさっと混ぜ合わせ、グラタン皿に盛り、上からBをかける。
⑥ 180℃に熱したオーブンに入れ、18~20分、表面にこんがり焼き色がつくまで焼く。