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アユ(鮎) 旬:6~8月

日本全国の清流に棲む夏を代表する川魚です。下流の砂地域で生まれて海に下り、再び川に上って子孫を残し一生を終えます。その一生は一年のため「年魚(ねんぎょ)」とも呼ばれ、またコケ(珪藻)を主食とするため特有の香りを持ち「香魚(こうぎょ)」とも呼ばれています。うなぎ同様に滋養強壮に優れ、血液の循環をよくする働きがあります。

成分

カルシウムや鉄分などのミネラル類、ビタミンA、E、B1、B2を含んでいる。たんぱく質は良質で、ほろ苦い内臓にはビタミンDが豊富に含まれている。

効能

カルシウムが骨や歯を丈夫にし、ビタミンDも含まれているので吸収がよく、歯や骨を強化する。良質なたんぱく質とビタミンB1が新陳代謝を高め、疲労を回復する。夏バテ予防にも効果がある。

効果的な調理のポイント

  • 内臓は風味もよく美味、ミネラルやビタミンが豊富なので取らずに焼く。小ぶりなものはから揚げにして丸ごと食べると栄養効果が高い。
  • 生食する場合、寄生虫のいることがあるので注意。

レシピ
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アユの唐揚げ きゅうりドレッシング添え
アユの栄養素を丸ごといただく。疲労回復や肩こりにも有効
所要時間:20~25分
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カリっと揚げたアユを丸ごといただくから揚げは、アユの栄養素を無駄なく取れる食べ方です。アユには疲労を回復するビタミンB1が含まれているので、疲れや肩こりにも有効です。きゅうりは体内の余分な熱を冷まし、代謝機能を整えてくれます。

●材料(2人分)
アユ(小ぶりのもの) 4尾
小麦粉 適量
きゅうり 1本
A レモン汁 大さじ2
  サラダ油 大さじ1/2
  こしょう 塩・各少々

●作り方

① アユはうろことヌメリを包丁でこそげ取り、肛門を押してフンを出し、きれいに水洗いして水気をふき、両面に斜めの切り込みを入れる。
② きゅうりはおろして軽く水気を絞り、Aを混ぜ合わせておく。
③ アユに塩(分量外)を振り、小麦粉をまぶす。余分な粉は払い落とす。
④ フライパンに揚げ油を180℃に熱し、アユを入れてゆっくりとカラッと揚げる(頭が左、尾が右、腹が手前の状態で油に入れる)。
⑤ 器に盛ってきゅうりドレッシングを添える。