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アナゴ(穴子) 旬:6~8月

アナゴ科の海水魚の総称で、形はウナギに似ていますが、ウロコのないのが特徴です。昼間は海泥底にもぐり夜に活動する習性を持ち、小魚やエビをお腹一杯詰め込むため「悪食(あくじき)」な魚ともいわれています。海底の岩穴や砂の中に体を埋めて生息するため「穴子」との字が当てられています。非常に臆病な魚なので、アナゴが取れる時は他の魚はいないといわれています。

成分

たんぱく質は良質で、ビタミンAが豊富に含まれ、E、D含有も高い。脂質は良質な不飽和脂肪酸でEPAやDHAを多く含んでいる。表面のヌメリはムコプロテェイン。

効能

ビタミンAが肌に潤いを与え、老化防止のビタミンEと一緒になり、目に栄養を与え皮膚を丈夫にする働きが高い。また、血行をよくして冷え性などの予防にも優れている。EPAがコレステロールや中性脂肪を減らし、DHAが脳の働きを高める。ビタミンAとDHAの働きが一緒になり、目の働きを高める。ムコプロテェインは胃腸の粘膜を保護して消化吸収を助ける働きがある。

効果的な調理のポイント

  • ビタミンCと一緒に取ると、コラーゲン合成が高まる。
  • 脂質は良質なので、焼き過ぎないように注意する。

レシピ
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アナゴのマリネ
ビタミンAとカロテンが、風邪の予防に働く
所要時間:20~25分(マリネ液に漬ける時間は除く)
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アナゴのビタミンAとにんじんのカロテンが、皮膚や粘膜を丈夫にして風邪予防に働きます。カロテンは油と一緒に取ることで吸収率が高まり、より効果的です。玉ねぎが血流をよくし、同様の働きは酢にもあるので、マリネにすることで血行が高まり血のめぐりがよくなります。アナゴのビタミンAとDHAに、にんじんのカロテンをプラスすることで目の働きが高めます。

●材料(2人分)
生アナゴ 1尾
玉ねぎ 1/4個
にんじん 4cm長さ20g
レモンの輪切り 4枚
A サラダ油 大さじ6
  酢 大さじ4
  塩、こしょう 各少量

●作り方

① アナゴは食べやすい大きさに切り、片栗粉を軽くまぶしつけ、180℃に熱した油でカラッと揚げる。
※アナゴは皮の部分が厚いので、身の部分に片栗粉を多めにつけると揚がり具合が均等になる。
② 玉ねぎとにんじんは細切りにする。
③ 器に①、②、レモンの輪切りを入れ、Aに漬ける。