イカ(烏賊)
旬:7~11月(スルメイカ)※漁期は初夏から始まり本格シーズンは秋から冬 4~6月(ホタルイカ)
全世界の漁獲量の40~50%を消費する日本人は無類のイカ好きです。世界中に分布し、種類は約460種。日本ではその内近海にすむ約30種を食用としています。料理に多く使われるのはスルメイカで、函館名物の「イカソーメン」が有名です。塩辛に代表されるように、ワタやスミの部分にも薬効がたくさん含まれているので、無駄なく利用しましょう。
成分
たんぱく質が豊富で脂肪は少ない。ナイアシン、カリウム、遊離アミノ酸のタウリンを多く含有している。内臓も食べられるホタルイカはビタミンAやB12が多い。スミにはアミノ酸の一種リゾチームが含まれている。
効能
高たんぱくで低脂肪なのでダイエットに向く。ナイアシンは口舌炎や皮膚炎を予防し、カリウムは高血圧予防に働く。タウリンは血中コレステロールを下げる、中性脂肪を減らす、血圧を正常にする働きがあるので、動脈硬化や糖尿病を予防する。リゾチームは防腐力が強いのでがん予防が期待できる。ビタミンB12は悪性貧血を予防する。
効果的な調理のポイント
- 加熱しすぎると変形し、身がかたくなり味がつきにくくなる。
- 生食の方がタウリンの効果は高い。
- ビタミンAやB12の補給を期待するなら、内臓ごと食べられるホタルイカがおすすめ。
レシピ
イカ・オリーブ・さやいんげんのマリネ
タウリンとオリーブで血栓を予防する
所要時間:20分(冷蔵庫で冷やす時間は除く)
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イカに含まれるアミノ酸の一種であるタウリンには、血中コレステロールを下げて中性脂肪を減少させる働きがあり、タウリンは特にスルメイカに多く含まれています。一価不飽和脂肪酸のオレイン酸が豊富なオリーブと食べ合わせると、HDL(善玉コレステロール)の働きが高まり、血栓予防効果が高まります。さやいんげんの食物繊維が便秘予防に働きます。
●材料(2人分)
スルメイカ 1はい
オリーブの実(缶詰) 4個
さやいんげん 8本
玉ねぎ 1/4個(70g)
A オリーブ油 大さじ2
レモン汁 大さじ1
塩、こしょう 各少々
パセリのみじん切り 小さじ1
●作り方
① イカは胴からワタごと足を抜き取り、軟骨を取る。胴はよく洗い1cm幅の輪切りにし、足はワタと切り離し、食べやすく切る。
② 玉ねぎは薄切りにする。
③ Aをよく混ぜてマリネ液を作り、オリーブと玉ねぎを浸ける。
④ さやいんげんは熱湯でさっと茹で、細切りにし、熱い内にマリネ液に浸ける。
⑤ イカを熱湯でさっと茹で、水気をきり、熱い内にマリネ液に浸ける。
⑥ いただくまで冷蔵庫で冷やす。