04-06-02_00
エビ(海老) 旬:11~2月(伊勢エビ)

種類が多く、世界には約3000種生息し、日本産は約700種といわれています。遊泳類と歩行類に大別され、遊泳類はクルマエビ類やコエビ類など、歩行類はイセエビ類やザリガニ類などがいます。ひげが長く腰を曲げて進む姿を長寿のお年寄りになぞらえお祝い事には欠かせない縁起ものの食材です。殻や卵にも優れた薬効があり、日本は世界一のエビ消費国です。

成分

たんぱく質を豊富に含む。カリウム、カルシウム、リン、鉄などのミネラル類とビタミンEが含まれている。うまみ成分はベタイン、グリシンなどで、タウリンも含まれている。殻にはキチン質が含まれている。

効能

カルシウムと鉄で骨や歯が強化され、骨粗鬆症と貧血を予防する。ベタインは血中コレステロールを低下させ糖の吸収を阻害する。タウリンも同様の働きがあるので糖尿病や高脂血症の予防に効果は大である。キチン質は免疫力を強化する働きがある。

効果的な調理のポイント

  • 卵や頭部のみそには強精作用があるので食べるとよい。ただし食べすぎると発疹の出ることがあるので注意。
  • 殻にはキチン質が含まれているので、から揚げなどにして丸ごと食べるとよい。また、殻はよく炒めてから粉末にし、毎日常食するとよい。

レシピ
04-06-02_01
エビの豆腐花(トウフファー)風黒酢がけ
豆腐、落花生、黒酢で疲労を回復する
所要時間:15~20分
——————-
豆腐は大豆の栄養素をそっくり持ち、さらに消化吸収に優れているため、夏バテで食欲がない時にぜひ取って欲しい食材です。また、ビタミンB群と共同してエネルギーを生み出す働きのあるマグネシウムも含有しているため、ビタミンB1を含む落花生と一緒に取ると疲労回復に効果的です。エビでたんぱく質を補い、黒酢の有機酸が疲労回復をさらに進めます。

●材料(2人分)
絹豆腐 1丁
エビ(むき身) 80g
干ししいたけ 2枚
落花生 10粒
水溶き片栗粉 適量
黒酢 適量
A しいたけの戻し汁 2カップ
  薄口しょうゆ 小さじ2

●作り方

① 豆腐は熱湯に漬けておく。
04-06-02_02
② 干ししいたけはたっぷりの水で戻し、石づきと軸を切り取り、細切りにする。
③ エビと落花生は粗く刻む。
④ フライパンに油を熱し、エビと落花生を入れ、さっと炒める。
⑤ 鍋にAを入れて火にかけ、煮立ったら②と④を入れて2~3分煮る。水溶き片栗粉を回し入れ、トロミをつける。
⑥ 器に豆腐を盛り、⑤を注ぎ、黒酢をかけていただく。
04-06-02_03