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タコ(蛸) 旬:4~8月(真ダコ) 初夏(水ダコ) 冬から春(イイダコ)

軟体動物頭足綱八腕目で、よく食用とされるのは真ダコ科のもので、真ダコ、手長ダコ、水ダコ、イイダコが主流です。多くはすし種に用いられ、新鮮な生ダコは吸盤が吸いつきます。豊富に含まれるタウリンに暗視効果があるので、忍者が訓練時に愛食していたといわれています。足の先端は「砂ずり」と呼ばれ、子を持つ時に毒を持つともいわれています。

成分

たんぱく質が豊富で脂肪は少ない。独特のうまみはベイタン。ビタミンBや、カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラル類、遊離アミノ酸のタウリンを含む。

効能

脂質が少ないのでダイエットに向く。ベタインは糖が小腸から吸収されるのを防ぎ、血中コレステロールを低下させるので糖尿病や動脈硬化の予防に効果がある。タウリンが血中コレステロールを下げ、血圧を安定させる。また、目の網膜に働き視力を強化し、暗視能力を高める。

効果的な調理のポイント

  • 古くなるとゆでてあってもヌルッとしているので注意。腸炎ビブリオなどの食中毒を起こすことがある。
  • タウリンの効果を期待するなら、生食か乾燥させたものの方がよい。

レシピ
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タコときゅうりの豆板醤和え
豆板醤・ごま・松の実の抗酸化力で血管を強化する
所要時間:15分
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タコは高たんぱくで脂質や糖質が少ない低カロリー食品です。血中コレステロール値を低下させるタウリンを豊富に含み、血栓予防や血圧安定に優れた働きを発揮します。豆板醤・ごま油・松の実の抗酸化力が血管強化に働き、タコと一緒にインスリン効果を高める作用も期待できるので、糖尿病の改善にも有効です。みょうがと食べ合わせると門脈系の血流がよくなり、痔の症状改善に働きます。

●材料(2人分)
タコ(ゆでた足) 1本(80g)
きゅうり 1/2本
みょうが 1個
A 豆板醤 小さじ1
  ごま油 大さじ2
  松の実 小さじ1
B レモン汁 大さじ1
  トマトケチャップ 大さじ2

●作り方

① タコは布巾に包み、空き瓶などで叩き、薄切りにする。
② きゅうりは薄い小口切りにする。
③ みょうがは薄い輪切りにする。
④ 鍋にAを入れ、弱火でよく混ぜる。
⑤ ④を火から下ろし、Bを加えて混ぜ合わせる。
⑥ ⑤にタコ、きゅうり、みょうがを加え和える。