「海のミルク」と呼ばれるほど栄養価の高い貝で、世界中に広く分布しています。市場に出ているものはほとんどが養殖もので、日本の養殖は1673年、広島でスタートしました。5~8月のカキは身が痩せてまずく、西洋には「Rのつかない月(5~8月)にはカキは食べるな」という諺があります。
成分
亜鉛とグリコーゲンが豊富に含まれているのが特徴。鉄、銅、マンガンなどのミネラル類やタウリンも含まれている。
効能
亜鉛は細胞の成長を促し、免疫力を強化する。不足すると成長障害や味覚異常を引き起こす。グリコーゲンは肝臓の機能を高める。タウリンはコレステロールを減少させ血圧上昇を抑えるので高血圧や動脈硬化の予防に有効。また、網膜の発達や視力回復にも効果がある。
効果的な調理のポイント
- 加熱過ぎると身がかたくなるので注意する。
- ビタミンCは鉄分の吸収を高め、タウリンの損失を防ぐので、生ガキにレモン汁をかけるのは理にかなった食べ方。
レシピ
カキときのこのお粥
カキ、なめこ、にらで、体力強化
所要時間:25~30分(米を漬ける時間は除く)
——————-
「海のミルク」と呼ばれるカキは、うまみ成分のグリコーゲンを含んだ糖質が豊富で、虚弱体質の貴重なエネルギー源となり、体力強壮に効果的な食べ物です。なめこのヌメリが胃腸を強化し、にらの硫化アリルがビタミンB1の効力を持続させます。米の糖質に、カキ、なめこ、にらをプラスした食べ合わせは、滋養強壮に優れた食べ合わせです。
●材料(2人分)
白米 1/2カップ
水 3と1/2カップ
カキ 10粒
なめこ 1袋
にら 4本
塩 適量
薬味(にんにくチップス、炒り卵) 適量
●作り方
① 白米を洗い、鍋に分量の水と一緒に入れ、3~4時間置く(できれば一晩)。
② カキは薄い塩水で振り洗いし、ザルにあける。
③ にらは2cmの長さに切る。
④ ①を中火にかけ、煮立ったら弱火にして、フタを少しずらして乗せ、15分くらいコトコト炊く。
⑤ ④にカキを加え、さらに5~6分コトコト炊く。
⑥ ⑤ににらを入れ、火を止める。
⑦ 塩で味を調える。