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あま海苔 旬:1~4月(浅草海苔)

豊富な栄養素を含む海苔は、海のミネラル宝庫と呼ばれています。日本神話で火を用いて食したとの記述があり、海苔という文字が『陸奥国風土記』(むつのくにふどき)の中に出てくることから、古くから食されていたと考えられます。一日一枚を食べればシミやソバカスを防ぐといわれ、黒光りするものほど遠火であぶると冴えた緑色になり美味です。種類は約20種あります。

成分

カロテンとビタミンCが特に豊富に含まれている。カロテンはビタミンA効果を示すレチノール当量7200μgと多い。ビタミンE、ビタミンB1、B2などのビタミン類や、カルシウム、鉄分、亜鉛などのミネラル類が豊富に含まれている。食物繊維、不飽和脂肪酸のEPAを含有している。

効能

カロテンとビタミンCが活性酸素を除去してがんを予防し、皮膚に潤いを与え、メラニン色素の沈着を防いで美肌を作る。B1は疲れを取り除く。B2は過酸化脂質の生成を抑える働きがあり、食物繊維の悪玉コレステロールを除去する働きと一緒に動脈硬化などを予防し、腸の働きを整える。カルシウムが骨や歯を丈夫にし、鉄分が貧血を予防し、亜鉛が味覚を鋭くする。

効果的な調理のポイント

  • 海苔の香ばしさは血液の流れをスムーズにする働きがあるので、焼くとよい。
  • 一日一枚を食べればシミやソバカスを防ぐといわれ、黒光りするものほど遠火であぶると冴えた緑色になる。
  • 海苔が一番嫌うのは湿気。冷凍保存にすると3年くらいは品質を維持できる。湿気てしまったものは、佃煮にするとよい。

◎佃煮の作り方
1.海苔を細かくちぎりさっと熱湯にくぐらせ、水気をきる
2.鍋に水気を切った海苔、しょうゆ、酒(好みでみりんや砂糖をいれてもよい)を入れ、弱火で汁気がなくなるまで煮る。

レシピ
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海苔とアサリの吸い物
動脈硬化などの生活習慣病を予防する
所要時間:10~12分
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のりの食物センイとアサリのタウリンが、血液中の余分なコレステロールを取り除き、血液をサラサラにして動脈硬化などの生活習慣病の予防に働きます。しょうがの辛み成分が胃液の分泌を促し、食欲を増進させます。アサリのビタミンB12は貧血を予防し肝臓を強化するので、悪性貧血気味の人にはおススメです。のりの香ばしさは血流促進に働きます。

●材料(1人分)
のり……2枚
しょうが……1片
アサリのむき身……大さじ2
A だし汁…2.5カップ
しょうゆ…小さじ1
塩…小さじ1/2(少なめでよい)
酒…大さじ1

●作り方

① のりは遠火であぶって香ばしさを出し、もみのりにする。
② しょうがは皮をこそげ、細切りにする。
③ 鍋にAを入れ煮立ったらアサリのむき身を入れ、さっと火を通す。
④ 器に①ののりを入れ、③を注ぎ入れ、しょうがを飾る。