脱脂粉乳(だっしふんにゅう)
スキムミルクとも呼ばれ、バターを作る時にできる副産物で、水分を完全に除去して粉末状にしたものです。1947年、敗戦で悲惨な栄養状況だった日本の子どもたちを救うために、アメリカなどから「ララ(アジア救済公認団体)放出物資」という救援物質として日本に入ってきた食材です。脂肪の変敗による臭いの変化が少なく、保存性に優れています。
成分
牛乳と同様に、良質なたんぱく質を含有。カルシウムやビタミンB2が豊富で、必須アミノ酸を豊富に含有している。牛乳よりも脂肪分が少なくカロリーも低い。
効能
良質なたんぱく質が体力を強化し、カロリーが低いのでダイエット時の貴重な栄養源になる。カルシウムが歯や骨を丈夫にし、豊富なビタミンB2が体内の過酸化脂質をできにくくして動脈硬化の予防に働く。
効果的な調理のポイント
- ごはんを炊く時に加えたり、料理に加えたりすると、味にコクが出る。同時に栄養補給にも役立つ。
- パンを焼く時に入れるとコクが出ておいしい。
レシピ
鮭とねぎのスキムミルク粥
高いトリプトファン含有量が神経を安定させる
所要時間:15分
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スキムミルクの栄養成分は牛乳とほぼ同じで、水分が取り除かれているためたんぱく質やカルシウムの含有量が高く、必須アミノ酸のトリプトファンが多く含まれています。鮭に含まれるビタミンB6がトリプトファンの吸収を高め、神経安定に有効に働きます。スキムミルクは脂肪分がほとんどなく低エネルギーのため、ダイエットにも有効な食品です。消化吸収にも優れ、風邪回復の栄養食としても最適です。
●材料(2人分)
鮭(切り身)……1切れ
ねぎ……40g
スキムミルク……大さじ5
ごはん……茶碗2杯分(200~240g)
酢醤油……適量
●作り方
① 鮭は皮と骨を取り、薄い削ぎ切りにする。
② ねぎは細かく刻む。
③ 鍋にごはん、鮭、ねぎ、スキムミルク、水カップ3を入れ、ひと煮立ちしたら弱火にし、煮る。
④ 器に盛り、酢醤油をかけていただく。