アマランサス
メキシコからアンデス山脈を原産とするヒユ科の植物で、紀元前5千年ごろにはすでに栽培されていたといわれ、とうもろこしや豆類に匹敵する作物でした。直径1mmくらいの褐色または淡褐色の種子を食用とする穀物で、プチプチした食感が特徴。小粒ですが栄養バランスが高く、アメリカ航空宇宙局(NASA)が「21世紀の栄養食品」と評価しています。
成分
たんぱく質や脂質も豊富で、必須アミノ酸のリジンを多く含んでいる。鉄分やマグネシウム、亜鉛、リン、マンガンなどのミネラル類が豊富で、特にカルシウム含有が高い。トリプトファン、メチオニンを含んでいる。
効能
リジンが成長を促し、集中力を高める。豊富なカルシウムが骨を強化し骨粗鬆症を予防し、鉄分が慢性的な貧血予防に効果がある。アレルギー反応が少ないので、アトピー性皮膚炎の改善食としても注目されている。
効果的な調理のポイント
- 独特の苦みがあるので、乾煎りすると食べやすくなる。
- 苦みを消すには干し椎茸やにんにく、しょうがなど香りの強いものを加えるとよい。
- 自然塩を加えて炊くと、風味がよくなる。