もち米
うるち米と同じジャポニカ種で、でんぷんの主成分であるアミロースが少なく、粘りのもとになるアミロペクチンを多く含んでいるため、粘り気のあるのが特徴です。栄養素はうるち米と同じですが、体を温める作用が強いため、冷え性を改善し冷えによる下痢などに有効です。一方、利尿作用を抑える働きがあるので、むくみや便秘気味の方は食べ過ぎに気をつけましょう。アミロペクチンが豊富に含まれているので、冷めてからもかたくなりません。
成分
でんぷんとたんぱく質を多く含み、食物繊維やカリウム、リン、マグネシウム、ビタミンB群を豊富に含有している。
効能
でんぷんやたんぱく質が豊富な高エネルギー食品。ビタミンB群が動脈硬化を予防し、カリウムや食物繊維が高血圧の予防に働く。食物繊維がコレステロールをからめ取り、腸内細菌を活性化させるので、消化器系全般を丈夫にする。
効果的な調理のポイント
- 消化に時間がかかるので、大根おろしと一緒に食べると、大根の消化酵素の働きで消化が高まる。
- 高カロリーなので、野菜・きのこ・山菜などを入れた炊き込みごはんにすると、カロリーを抑えることができる。
- 蒸してからつくと粘りが強くなる。
レシピ
牛ひき肉ともち米の揚げ団子
もち米は血行を促し体を温める
所要時間:30分(もち米を水に浸ける時間は除く)
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もち米は体力を強化する働きを持ち、血行をよくして体を温める作用に優れています。栄養価が高く増血作用のある牛肉と一緒に食べ合わせると、冷え症改善に有効に働きます。鉄やビタミンEの豊富な松の実をプラスすることで、血行をさらに高め、貧血予防にも有効です。
●材料(2人分)
牛ひき肉……100g
もち米……1/2カップ
水……1/4カップ
松の実……10g
A しょうがの絞り汁……大さじ1/2
酒……大さじ1/2
しょうゆ……大さじ1/2
砂糖、塩……各少々
小麦粉、揚げ油……各適量
●作り方
① もち米は洗ってから2時間位水に浸け、ザルにあけ水気をきる。
② 容器にもち米と水を入れ、蒸し器に入れて強火で約15分蒸す。
③ ボウルにひき肉とAを入れ混ぜる。もち米とくるみを加えてさらによく混ぜ、6等分に分け小判型に丸める。
④ ③に小麦粉をまぶし、180℃の油でカリッと色づくまで揚げる。
※もち米は先に蒸しておくと短時間で作ることができます。