高黍(たかきび)
もろこしと呼ばれるイネ科の一年草で、起源地はアフリカ。中国名はコーリャンで、きび(黍)とはまったく違う作物です。その名の通り生育すると3m以上に育つものもあり、耐干に強く、現在もアフリカやインドでの重要な穀物です。日本で食されているのはもち種の赤高きびで、ほのかな甘みを持っており、アレルゲンが少ないため、アレルギー代替食品として利用されています。
成分
カリウム、ナトリウム、鉄、マグネシウムなどのミネラル類や、ビタミンB群、食物繊維を豊富に含有している。
効能
カリウムが体内の塩分を調整して高血圧を予防し、食欲不振などを改善する。マグネシウムが骨の形成に働く。食物繊維が腸の働きを高め便秘解消に働き、ビタミンB群と一緒に健康な美肌を作る。鉄分が貧血を予防する。
効果的な調理のポイント
- 粒が大きめでかたいので、十分に水に漬けてから炊くとよい。
- 玄米に混ぜて炊くと(1~2割ほど)、甘みが加わりおいしい。
- お米に少し混ぜると小豆色のご飯になる。
- ひき肉に似た食感があるので、肉料理の代替に使うことができる。
- 薬膳では熱を取り体を冷やす食べ物とされており、夏バテの時に食べるとよい。