そらまめ(空豆、蚕豆) 旬:野菜ものは5~6月

マメ科の一・二年草で原産は西南アジアや北アフリカ。古代エジプトやギリシャで栽培されていた歴史の古い豆で、英語名のFavaはラテン語で「豆」の意味です。日本には8世紀の半ば、インドの僧によって伝えられたとの説がありますが、記録として登場するのは1631年に出された『多識篇(たしきへん)』です。凶作時の代用食料としても利用されていました。

成分

主成分はたんぱく質と炭水化物。ビタミンB1、B2などのB群やカルシウム、カリウム、燐、鉄分、亜鉛などのミネラル類を含む。食物繊維も豊富。野菜のそら豆はビタミンCが豊富に含まれている。

効能

ビタミンB2は成長を促し細胞の再生を助ける。食物センイが血中のコレステロールを減らし血糖値を安定させる。カリウムの働きと一緒になって血圧を下げ安定させる。

効果的な調理のポイント

  • 野菜のそら豆に豊富に含まれるビタミンB群は、紫外線など当たると分解されやすいので、サヤ付きのものを購入するとよい。
  • 皮の部分に有効成分が豊富なので、皮をむかずに調理するとよい。
  • ゆですぎた時は、皮ごと油で揚げるとよい。
  • アルコールを分解し胃腸の働きを整える働きがあるので、酒の肴に向く。