緑豆(りょくとう)

マメ科の一年草で小豆の近縁。原産は東洋で3千年以上の歴史を持つ豆です。小豆よりも小粒で、ヤエナリとか青小豆とも呼ばれています。日本では春雨やもやしの材料として利用されますが、中国やインドでは料理に使用し、乾燥物はアオアズキの名で売られています。諸葛孔明が南征北伐で風土の異なる地に遠征する際に、兵の病に対して使用したと伝えられている豆です。

成分

主成分は炭水化物。ビタミンB1、B2、ナイアシン、葉酸などのビタミンを豊富に含む。食物繊維も多い。サポニンやイソフラボンが含まれている。

効能

ビタミンB1が疲労を回復し、葉酸が貧血を予防する。食物繊維が便秘予防に働く。サポニンは脂肪を分解して体内での蓄積を防ぎ、ビタミンB2の脂肪代謝を助ける働きと一緒になって肥満予防に効果がある。また、過酸化脂質を分解するので、血栓予防に有効。

レシピ
02-01-09_01
緑豆・アサリ・キムチのチヂミ
利尿作用に優れ、免疫力も強化する
所要時間:20分(緑豆と米を浸ける時間は除く)
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緑豆は利尿や解毒作用に優れた豆で、豆類では抗酸化作用のあるカロテンを一番多く含んでいます。アサリは肝臓を強化すると同時に利尿作用を持ち、増血作用にも優れています。キムチやにらをプラスして、免疫力を高めます。

●材料(2人分)
緑豆……50g
米……大さじ1と1/2
アサリ(むき身)……30g
キムチ……40g
にら……2本
塩……少々
ごま油……適量
酢醤油……適量

●作り方

① 緑豆は水に4~5時間浸け、手でこすり洗いし、水気をきる。
② 米は洗ってから2時間ほど水に浸け、水気をきる。
③ にらは2~3cm長さに切る。
④ ミキサーに緑豆と米を入れ、浸る位の水を入れ、2~3分攪拌し、チヂミの生地を作る。
⑤ ④にアサリ、キムチ、にら、塩を入れ、混ぜる。
⑥ フライパンに少し多めに油を入れて熱し、④を薄く延ばし、片面が焼けたら返し、フライ返しで軽く押さえながら両面をカリッと焼く。
⑦ 食べやすい大きさに切り、器に盛り、酢醤油を添える。