ウルシ科の常緑高木カシューの果実で、原産地はブラジル北東部の熱帯地方。16世紀末にポルトガル人によってインドや東アフリカに伝えられ、防風林として熱帯地方に広がったといわれています。花の後になる実はカシューアップルと呼ばれ、その先端の飛び出ている殻の中にある白い仁がカシューナッツです。特有の甘みを持ち、中華料理によく使われます。
成分
たんぱく質含有が高く、脂質、炭水化物を含んでいる。ビタミンB1含有はナッツ類の中ではトップ、ビタミンKを含んでいる。マグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラル類や食物繊維が含まれている。
効能
植物性たんぱく質は体の基盤をつくり、脂質は良質な不飽和脂肪酸の一価脂肪酸・オレイン酸で、悪玉コレステロールを除去して高血脂症を予防する。ビタミンB1が疲労を回復し、ビタミンKには止血作用がある。ミネラル類が体の機能を整え、食物繊維が血中コレステロール値を下げ、腸の働きを高めて便秘予防に働く。
効果的な調理のポイント
・ビタミンB1の含有が高いので、同じくビタミンB1を多く含有する豚肉などと一緒に調理すると、疲労回復の効果が高まる。
・緑黄色野菜などカロテン含有の高い食材と一緒に取ると、皮膚や目を健康にする働きが高まる。
・サラダや和え物などで、ビタミンCの多い食材と一緒に取ると、不足しているビタミンCが補える。含有している鉄分の吸収を高めることができる。