キク科の一年草で、小さな花が集まって構成され、最も進化した植物といわれています。北アメリカの中・西部で誕生し、古代インカ帝国では「太陽の花」と尊ばれていました。中国から日本に伝来したのは17世紀の中頃。当時は「丈菊(じょうぎく)」と呼ばれひまわりと呼ばれるようになったのは、元禄時代といわれています。鑑賞用はもちろんのこと、タネは食用され油も採取されます。
成分
良質なたんぱく質と脂質を含む。トナリンを含有。ひまわりのタネにはビタミンEとビタミンB1が豊富に含まれている。食物センイ、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅などのミネラル類や、ナイアシン、ビタミンB6などのビタミン類を含んでいる。
効能
脂質の不飽和脂肪酸が悪玉コレステロールを減らし、トナリンが体脂肪の消費を促してダイエットに有効に働き、糖尿病や脂肪肝などの生活習慣病を予防する。ビタミンEは抗酸化力が高く、細胞の酸化を防ぎ老化を予防する。ビタミンB1が糖質を分解して疲労回復に有効。鉄分が貧血を予防する。
効果的な調理のポイント
・アルコールを飲む時に一緒に食べるとよい。カロリーが高く、脂質を多く含んでいるので、すばやく胃を守り飲み過ぎを防ぐ。
・油を多く含んでいるので、お菓子づくりに利用するとよい。
・殻を取り除き、油で炒めるとピーナッツのような味がしておいしい。
・少量(一日スプーン1くらい)の常食が体の機能を高める。