カバノキ科の落葉低木の実で、西洋ハシバミとも呼ばれています。原産地はヨーロッパ、北アフリカ、西アジア一帯で、ヨーロッパでは古くからお菓子の原料として珍重され、また冬場の貴重な栄養源でもありました。イギリスのクリスマス菓子には欠かせない種実です。生産に適した気候を持つトルコが、世界の総生産量の約70~75%を占めています。
成分
脂質が60%以上と多く、たんぱく質は約13%。カルシウム、マグネシウム、鉄分などのミネラル類、ビタミンE、ビタミンB6などのビタミン類、食物繊維を含有している。
効能
脂質は良質な不飽和脂肪酸のオレイン酸が多く、血中のコレステロール値を下げて高血脂症を予防する。ビタミンEが体の酸化を防いで老化を予防し、鉄分が血行を促進する。カルシウムが骨や歯を丈夫にして骨粗鬆症の予防に働き、食物繊維が腸の働きを高めて便秘を予防する。
効果的な調理のポイント
・揚げ物の衣に使うと栄養価が高まり、おいしい。
・よく煎り、すりつぶして、カロテンの多い食材と和えるとよい。良質な脂質が食材のカロテン吸収を高める。
・果物・野菜などのビタミンCを含んでいる食材と一緒に取ると、鉄分の吸収が高まり、ビタミンCを補うことができる。
・ベイリーフと一緒にビネガーに漬けておき、ソースの原料にする。