旬:9月下旬~12月
原産地は南米で、ペルー北部のリマ地方で紀元前850年頃といわれる遺跡から落花生の種子が発見されています。大航海時代には貴重な航海食で、世界に広めたのはコロンブスといわれています。日本には江戸初期に伝来、当時の医学書『大和本草』に「落花生」の名が記されています。花が落ちた場所に実を結ぶ習性が、名の由来といわれています。
成分
大粒種は良質なたんぱく質が多い。ビタミンB1、Eを豊富に含む。脂質は不飽和脂肪酸のオレイン酸やリノール酸。コリンやレシチンを含む。渋皮には、レスベラトロール(ポリフェノールの一種)が含まれている。
効能
たんぱく質が肝臓の働きを助ける。ビタミンEは血行をよくするので冷え性に効く。若返りにも有効。オレイン酸とリノール酸がコレステロールを下げ、動脈硬化を予防する。また、ホルモンのバランスを正常に戻す働きがあり更年期障害に効果が期待できる。コリンやレシチンが脳の働きを高め、物忘れを防ぐ。レスベラトロールは心臓病の予防改善や貧血・止血・生活習慣病の予防にも効果がある。
効果的な調理のポイント
・酸化しやすいので、殻つきのものを選ぶとよい。
・渋皮に薬効が含まれているので、渋皮ごと食べるとよい。また、お茶として飲むとよい。
・バターピーナツはカロリーが高いので、食べ過ぎに注意する。
レシピ
黒豆と落花生の炊き込みごはん
黒豆と落花生のビタミンB1が疲れを取る
黒豆と落花生は、ともにビタミンB1を豊富に含んでいる食材です。疲れを取ると同時に神経や筋力の働きを高める作用があるので、肩こりや腰痛などにも効果があります。また、高たんぱくな食材なので、体に活力が生まれます。黒豆の黒い色は抗酸化力の高いアントシアニン。ごまのリグナンと一緒に細胞の酸化を防ぎます。
●材料(2人分)
胚芽米 2カップ
黒豆 1/2カップ
落花生 25g
ごま塩 (ごま:塩=2:1)適量
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●作り方
① 黒豆はよく洗い、水気をきる。
② 米はよく洗い、分量の水加減にし、洗った黒豆を加えて一晩おき、炊く。
③ 落花生は粗く刻み、弱火で乾煎りする。
④ 炊けたごはんをサックリ混ぜ、③の落花生を混ぜ合わせる。
⑤ 茶わんに盛り、ごま塩を添える。