大豆を煎ってからひき、粉にした黄な粉は、大豆栽培が盛んになり始めた奈良時代から食されていたといわれています。香りがよく、粉状のため消化のよいのが特徴です。使われる大豆によって黄色と青色があり、黄色い色が一般的です。色が黄色いので「黄なる粉」から「黄な粉」と呼ばれるようになりました。黄な粉にはたんぱく質含有の高い国内産や中国産の大豆が適しています。
成分
良質たんぱく質と脂質、ビタミンB1、B2、Eを含む。鉄分、カルシウム、亜鉛などのミネラル類や食物繊維を多く含んでいる。脂質は不飽和脂肪酸のリノール酸。レシチン、サポニン、イソフラボンが含まれている。
効能
良質なたんぱく質はアミノ酸スコアに優れ「畑の肉」と呼ばれている。資質は不飽和脂肪酸で、サポニンと一緒に血中コレステロール低下に働く。食物繊維が腸内の腐敗物を排出し便秘予防に有効。イソフラボンが骨粗鬆症を予防し、女性の更年期障害を緩和する。
効果的な調理のポイント
・保存期間は密封状態で冷暗所に置き約1カ月が目安。長期間経つと脂質が酸化するので注意。また風味も落ちる。
・保存の時は空気を抜いてしっかり密閉する。
レシピ
小豆ときな粉の押し麦入りごはん
小豆ときな粉で、腸の働きを整える
所要時間:10分(米を漬ける時間と、炊く時間は除く)
小豆は食物繊維とビタミンB1が豊富な食材です。小豆の食物繊維は腸の働きを高める不溶性の食物繊維なので、便秘解消に効果があります。きな粉の食物センイも小豆同様、腸の働きを高める不溶性の食物繊維。食物繊維の豊富な押し麦をプラスして、整腸作用をさらに高めます。疲れを取るにも有効な一品です。
●材料(2人分)
胚芽米 1カップ
押し麦 大さじ1
小豆(煮たもの) 1カップ
きな粉 大さじ4
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●作り方
① 米はよく洗い、分量の水加減にして炊く。
② 炊き上がったごはんをサックリ混ぜ、小豆ときな粉を加えて混ぜ合わせる。
③ 茶わんに盛り、黒ごまを添える。