豆乳は水に浸けてやわらかくした大豆に、水を加えながらすりつぶし、加熱した後に絞ったもので、発祥は中国。中国では豆漿(トウショウ)と呼ばれ朝食時に飲用されていたといわれています。牛乳に比べ脂質が少ないことからダイエットに向く健康飲料として飲用されています。韓国の夏の定番料理「豆乳汁のそうめん」は有名です。

成分
良質なたんぱく質は必須アミノ酸8種類をすべて含有し、脂質は不飽和脂肪酸のリノール酸やリノレン酸。ビタミンB1、B2、B6やEなどのビタミン類や、カリウム、鉄、マグネシウムなどのミネラル類、イソフラボンやレシチン、サポニンやオリゴ糖を含有している。

効能
たんぱく質と脂質がエネルギー源となり、リノール酸やリノレン酸と一緒にサポニンが血中コレステロールを下げ高血脂症を予防する。ビタミンB1が疲労を回復し、B2が過酸化脂質生成を予防し、B6が皮膚のかぶれを予防するので、健康な美肌作りに効果が高い。カリウムが血圧を安定させ、鉄分が貧血を予防する。イソフラボンが骨粗鬆症やがんを予防する。レシチンが脳の働きを高め、ビタミンEが老化を予防する。オリゴ糖が便通をよくする。

効果的な調理のポイント
・温めて飲むと口当たりもよくなり、飲みやすくなる。
・カレーやシチューに水の代わりに半量を入れると、栄養価が高まり美味。
・特有のにおいが気になる時は、フルーツと一緒にジュースにするとよい。

レシピ
カキと豆の豆乳スープ

カキと豆の豆乳スープ

カキの鉄分や葉酸が、貧血を改善する
「海のミルク」と呼ばれるカキは、鉄分や葉酸が豊富に含まれ貧血改善に効果の高い貝です。豆類や豆乳にも鉄分が含まれており、さらに豆類と豆乳の良質なたんぱく質が鉄分の吸収率を高めます。玉ねぎをバターで炒め、たんぱく質をプラスします。 ●材料(2人分)
スープ 1カップ
カキ(むき身) 10個
煮豆
(金時豆、大豆、ひよこ豆など好みのもの) 合わせて
1/2カップ
玉ねぎ(中) 1/2個
豆乳 1/2カップ
バター 小さじ2
塩、こしょう 各適量
水溶き片栗粉 適量

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作り方
① 玉ねぎはみじん切りにする。
② 鍋にバターを入れ、弱火で玉ねぎを炒める。
③ 玉ねぎがあめ色になったら、スープ、カキ、豆を入れて5~6分煮る。
④ ③に豆乳を加え、沸騰させないように煮ながら、塩、こしょうで味を調える。
⑤ 水溶き片栗粉を回し入れ、トロミがついたらできあがり。