ストレスとは「精神的・肉体的に負担となる刺激が加えられることにより、体の機能に生じる歪み」と解釈され、カナダの心理学者ハンス・セリエによって命名された学術用語です。ストレスを受けると、イライラ感や精神の不安定が引き起こされます。特に季節や環境の変わる春先には、新陳代謝も活発になり、うまくバランスが取れないと精神が不安定になりやすいので気をつけましょう。中医学では「春という季節そのものが精神の不安定を引き起こす」と捉えられ、イライラ・不眠・動悸などの症状が出やすくなると考えられています。気をつけたい食生活 ・トリプトファンを多く含んでいる食べ物を取る(バナナ・カッテージチーズ・牛乳・卵黄・凍り豆腐など) ・カルシウムを取る(乳製品・魚類・ほうれん草・小松菜・豆腐など) ・ビタミンB6を取る(酵母・レバー・胚芽・肉類・豆・葉菜類の野菜・マグロ・サバなど) ・マグネシウムを取る(アーモンド・カシューナッツ・大豆・納豆・豆腐など) ・ビタミンCを取る(果物・野菜など)

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イライラ・精神安定に働くレシピ
凍み豆腐のトリプトファンが精神安定に働く
凍り豆腐・春菊・イカの煮物
所要時間:30分
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凍み豆腐はセロトニンを作るトリプトファンを豊富に含んでいます。気の流れをスムーズにして精神を安定させる働きを持つ春菊を食べ合わせると、イライラ感を予防してくれます。タウリンが豊富なイカをプラスすることで、動脈硬化や糖尿病予防にも有効。ダイエット効果も期待できる一品です。

●材料(2人分)
春菊 100g
ヤリイカ(小) 2はい(200g)
凍み豆腐 1個(約16g)
A だし汁 1カップ
  しょうゆ 大さじ1/2
  砂糖 大さじ1
  みりん 大さじ1

●作り方

① 凍み豆腐はバットなどに並べ、タップリの湯を回しかけ、フタをして15分ほど置いてやわらかく戻す。数回キレイな水で洗い、形を崩さないように絞り、4等分に切る。
② 春菊は葉を摘み、茎は食べやすい長さに切る。
③ イカは足を抜き、内臓を取り除く。胴部分は1~1.5cmの輪切りに、足は食べやすい大きさに切る。
④ 鍋にAを入れて煮立て、凍み豆腐とイカを入れてフタをし、弱火で約10分煮る。
⑤ ④に春菊の茎を入れて煮、葉の部分を加えてさっとひと煮立ちさせ、火を止める。