便通が1日1回もなく、2~3日、時には1週間以上もなく、便の量が減少し、便の水分が少なく、不快感・腹部膨満感、腹通などの症状がある状態を便秘といいます。原因のはっきり分からない便秘は「常習性便秘」と呼ばれ、弛緩性便秘とけいれん性便秘に分類されています。弛緩性便秘は腸の緊張が悪くなって起こる便秘で、けいれん性便秘は逆に腸の緊張が強すぎて起こる便秘。一般には弛緩性便秘の人がほとんどです。気をつけたい食生活 ・水溶性と不溶性の食物繊維をバランスよく取る(水溶性の食物繊維=果物や野菜・昆布や天草などの海藻類・大麦・豆・こんにゃくなど 不溶性の食物繊維=野菜・果物・豆類・穀物のふすま・米ぬか・エビやカニの殻など)

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健康薬効ごはん
不溶性と水溶性の食物センイが便秘を解消
きのこと栗の炊き込みごはん
所要時間:25~30分(米を漬ける時間と、炊く時間は除く)
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しめじとまいたけにはグルカンという食物センイが、こんにゃくにはグルコマンナンという食物センイが含まれており、ともにコレステロール値を下げる水溶性の食物センイです。栗の食物センイは不溶性の食物センイで、水溶性と不溶性の双方を取ることで、腸の働きが整えられ便秘解消に有効に働きます。食物センイが豊富な押し麦が、腸の働きをさらに高めます。

●材料(2人分)
米 1カップ
押し麦 1/2カップ
しめじ 100g
まいたけ 50g
栗 6個
糸こんにゃく 50g
油揚げ 1枚
A しょうゆ、酒 各大さじ2
  塩、砂糖 各小さじ1

●作り方

① 米はよく洗い、Aを入れ、やや多めの水加減にする。
② しめじは石づきを取り小房に分ける。まいたけも小房に分ける。
③ 栗は2~3分熱湯でゆで、皮をむく。皮をむいたらすぐに水に漬けると色が変らない。
④ 糸こんにゃくは食べやすい長さに切る。
⑤ 油揚げは熱湯を回しかけ、油抜きをし、細切りにする。
⑥ ①にしめじ、まいたけ、栗、糸こんにゃく、油揚げを入れ、炊く。
⑦ 炊き上がったごはんをサックリ混ぜ、茶わんに盛り、漬物を添える。
※ ゆでた栗を使う場合は、炊飯器のスイッチが切れたら、栗を入れて蒸らすとよい。