大豆の未熟なもので、枝付きのままゆでることからこの名で呼ばれています。奈良時代にすでにゆでた枝豆が楽しまれていたという記述がありますが、栽培がはじまったのは17世紀末からです。栄養成分が肝臓の負担を軽くするため、「ビールに枝豆」は夏の定番おつまみとして人気が高く、現在は需要に応じて周年供給されています。「三粒さや」といって、ひとさやに3つ入ったものがよいといわれています。
成分
たんぱく質、カロテン、ビタミンB1、C、カルシウム、食物繊維が多く含まれている。大豆には含まれていないカロテンとビタミンCを含有し、たんぱく質にはメチオニンが含まれている。
効能
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるので、糖質過多になりがちな夏の食生活をサポートする。メチオニンはB1やCと一緒にアルコールの分解を助け、肝臓の負担を軽減する働きに優れているため、夏の「ビールに枝豆」は理にかなった食べ合わせとなる。食物繊維が悪玉コレステロールを除去するので、動脈硬化の予防に効く。整腸効果も期待できる。
効果的な調理のポイント
- ゆでる時に塩を少々入れると、葉緑素の破壊を防ぐことが出来、青々とゆで上がる。
- さやで保護されているので、ビタミンCは熱に強い。加熱しても1割くらいしか損失しない。
- 長く保存したい場合は、かためにゆでてよく冷まし、密封して冷凍保存するとよい。
レシピ
枝豆サラダ
枝豆のメチオニンがアルコール分解を促進、さらに豊富なビタミンCが粘膜を強化
所要時間:15分(枝豆をゆでる時間は除く)
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枝豆は若い大豆で、栄養成分は大豆とほぼ同じ。良質なたんぱく質、豊富なビタミン類とミネラルを含有しさらに大豆にはないビタミンA、Cを含んでいます。枝豆のたんぱく質にはメチオニンが含まれており、アルコールの分解を助けるので、夏の定番「ビールに枝豆」は理にかなった食べ方です。ハムで動物性たんぱく質を補い、パセリやにんにくで食中毒を予防します。
●材料(2人分)
枝豆(茹でた豆) 100g
ロースハム 4枚
たまねぎのみじん切り 大さじ3強
パセリのみじん切り 大さじ1
にんにくのすりおろし 1/2片分
フレンチドレッシング 大さじ3
●作り方
① 枝豆は熱い内にフレンチドレッシング、パセリのみじん切り、にんにくのすりおろしで和える。
② ロースハムは1センチ角に切る。
③ ①にロースハム、たまねぎを加えて混ぜ合わせる。