エンドウの若ざやを食べる緑黄色野菜で、在来種は絹織物のようにやわらかい、あるいはこすりあわせると絹ずれのような音がすることから「絹さや」と呼ばれています。スナップえんどうも同種で、原産地は中央アジアから中東あたりといわれています。「豌豆」の「豌」の字は、つくりの「宛」が曲がった輪を意味し、「細く曲を描いた眉→美しい容姿」の意味を持っています。
成分
たんぱく質と糖質が多い。ビタミン類ではビタミンCが特に豊富で、カロテン、B1、B2も多く含まれている。食物繊維も多い。
効能
ビタミンCはコラーゲン合成に欠かせない栄養素で、カロテンの皮膚や粘膜を丈夫にする働きと一緒になって、肌荒れやシミを予防する。ビタミンB群が糖質や脂肪の燃焼を助けて体内に脂肪が蓄積されるのを予防する。食物繊維が便秘を予防し、コレステロールを体外に排出する働きがある。
効果的な調理のポイント
- ビタミンCは水に溶けやすく、加熱に弱いので、ゆでる時は短時間にするとよい。ゆで上がったらさっと冷水に放し、余熱をすばやく取ってビタミンの損失を防ぐ。色止めの効果もある。
- カロテンは油と一緒に取ると効果的なので、油炒めやごま和えなどの料理に向く。
- 収穫後も呼吸をしているので、冷蔵庫で保存するとよい。
レシピ
さやえんどうとホタテのスープ
食物センイとタウリンが、有害物質を体外に排出する
所要時間:20~25分
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ホタテ貝柱には遊離アミノ酸のタウリンが豊富に含まれており、血中コレステロールを下げる働きがあります。さやえんどうの食物センイと一緒に取ることで有害な物質を体外に出す働きが高まります。また、タウリンは目の網膜に働き眼精疲労を取り除く作用を持っており、さやえんどうのカロテンは目に栄養を与える働きがあるので、疲れ目や視力低下予防にも効果が期待できます。
●材料(2人分)
さやえんどう 100g
ホタテ貝柱 100g
しょうが、にんにく 各1/2片
油 大さじ1
スープ 2カップ
A 酒 大さじ1
砂糖 小さじ1
塩、こしょう 各少々
●作り方
① さやえんどうは筋を取り、熱湯でさっとゆで、手早く冷水にとって水気をきる。
② ホタテ貝柱は横半分に切り、塩、こしょう(各分量外)を振る。
③ しょうが、にんにくはみじん切りにする。
④ 鍋に油と③を入れて炒め、香りが出たら①、②を加えてさっと炒める。
⑤ ④にスープを入れ、煮立ったらAを加え、再度煮立ったら水溶き片栗粉を回し入れトロミをつける。