01-05-04_00
スナップえんどう 旬:4~7月

世界最古の豆といわれるえんどう豆が原型です。グリーンピースをサヤごと食べられるように改良された品種で、1970年代にアメリカから導入され、生長してもサヤがやわらかく甘みの強いのが特徴です。スナックえんどうともいわれますが、農林水産省の統一名称は「スナップえんどう」。「スナップ(snap)」は「ポキッと折る、パチッという音」という意味を持っています。

成分

たんぱく質とでんぷんが主成分で、必須アミノ酸のリジンを多く含んでいる。ビタミンB1、B2、Cなどのビタミン類や、カリウムや食物繊維が含まれている。

効能

必須アミノ酸のリジンは成長期に欠かせないアミノ酸。ビタミンB2と一緒に発育不全を防ぎ、唇の荒れや皮膚炎を予防する。ビタミンCは感染症の予防に有効。カリウムが体内のナトリウムを調整して排出するので、利尿効果があり、むくみ解消にも働く。食物繊維が腸の働きを整え、便秘予防にも働く。

効果的な調理のポイント

  • ゆで過ぎるとビタミンCが損なわれるので、ゆで時間は短めに。また、余熱によるゆで過ぎを防ぐために、ゆで上がったらすぐに冷水にさっとさらすとよい。
  • 冷蔵庫の野菜室での保存は2~3日まで。それ以上の場合はかためにゆでて、冷凍保存をするとよい。

レシピ
01-05-04_01
スナップえんどうのベーコン巻き
老化や細胞の酸化を予防する
所要時間:20~25分
——————-
スナップえんどうとしいたけの組み合わせは、えんどうとしいたけのβーカロテンが双方に働きあって高められ、老化や細胞酸化の予防に有効な一品です。スナップえんどうのビタミンCはベーコンのビタミンAと一緒に取ることで、血管が強化され感染症の予防に有効に働きます。ベーコンの塩分をスナップえんどうのカリウムが緩和します。

●材料(2人分)
スナップえんどう 10個
しいたけ(大) 2枚
ベーコン 5枚
サラダ油、バター 各大さじ1/2
塩、こしょう 各適量
付け合わせ(さらし玉ねぎと青じそ)

●作り方

① スナップえんどうは、筋を取り、熱湯でさっとゆでて冷水にくぐらせ、水気をきる。
② ベーコンは2つに切る。
③ しいたけは1枚を10等分の細切りにする。
④ ベーコンの手前に、しいたけ、スナップえんどう、しいたけと重ねて乗せ、クルクルとしっかり巻き、巻き終わりを楊枝で止める。同じものを10個つくる。
⑤ フライパンにサラダ油とバターを熱し、④を入れ、転がしながら炒め、塩、こしょうで味を調える。
⑥ 楊枝を取り、器に盛る。さらし玉ねぎと青じそを添える。