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カリフラワー 旬:10~2月

アブラナ科の野菜で、2千年も前から栽培されていたという記録を持ち、キャベツの変種のため別名花野菜、花キャベツとも呼ばれています。ブロッコリーが突然変異して誕生したといわれ、白い花蕾が一般的ですが、紫色やオレンジ色もあります。紫のものは鉄分を含んでおり、加熱すると淡い緑色になります。日本には明治初年にアメリカから導入されました。茎部分には蕾の約2倍のビタミンCが含まれているといわれています。

成分

ビタミンCを多く含有し、加熱による損失率が低い。ビタミンB1、B2も含んでいる。たんぱく質、カリウムやリンなどのミネラル類、食物繊維も多く、イオウ化合物のイソチオシアネ―トを含んでいる。紫系には鉄分が含まれている。

効能

豊富なビタミンCが血管を丈夫にし、ストレスやウイルスに対する抵抗力を強化し、またコラーゲン形成に関わるので、風邪予防や美肌に効果がある。ビタミンCはイソチオシアネートと一緒に抗がん作用を高める。食物繊維が腸内にたまった老廃物を排出するので、大腸がんの予防が期待できる。

効果的な調理のポイント

  • 新鮮なものは生食できるが、下ゆでした方が甘みは増す。
  • イソチオシアネートは生食の方が吸収が高い。ジュースで取ると効果的。
  • ビタミンCは熱に強く、損失が少ない。ゆでる時に小麦粉を少し入れると沸点が上がるので、ゆでる時間を短縮できる。
  • ゆでる時に少量の酢を加えると、アクによる変色を防ぎ、白く上がる。
  • 保温適度は2℃。これ以上になると蕾が開いてしまうので注意する。

レシピ
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カリフラワーのマリネ
カリフラワーのビタミンC、サーモンのアスタキサンチン、しめじの抗酸化力でがん予防
所要時間:10~15分(味をなじませる時間は除く)
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カリフラワーに豊富に含まれているビタミンCは血管を強化し、免疫力を高めます。サーモンのピンクの色はアスタキサンチンで抗酸化力に優れ、しめじはきのこ特有の抗酸化力を有しています。カリフラワーが含有するビタミンB1と酢が一緒に働き、疲労回復にも効果があります。

●材料(2人分)
カリフラワー 1/2個
サーモン 50g
しめじ 1パック
レモン 1/4個
A サラダ油 50CC
  酢 50CC
  しょうゆ 小さじ1
  塩 小さじ1/2
  こしょう 少々

●作り方

① カリフラワーはよく洗い、さっとゆで、食べやすい大きさの小房に分ける。
② サーモンは食べやすい大きさに切る。
③ しめじは熱湯でさっとゆで、食べやすい大きさに分ける。
④ レモンは薄いいちょう切りにする。
⑤ ボウルにAを入れよく混ぜ、①、②、③、④を加えてよく混ぜ、冷蔵庫で味をなじませる。