菊の花 旬:10~1月

五節句の一つの重陽のお節句を代表する花で、多くは食用とされています。食用とされる花の部分は舌状花で苦みが少なく、香りが高く大輪で厚みのある物が人気です。8世紀後半に渡来し、平安時代には日本酒に花を浸した「菊酒」が作られていました。中医学では肺や腎に働き、目を元気にすると考えられています。

成分

ビタミンEが多い。炭水化物、ビタミンB1やB2やCなどのビタミン類やカルシウムやカリウムなどのミネラルが含まれている。特有の香りはテルペンという精油成分。

効能

ビタミンEが過酸化脂質の増えるのを防ぎ、不飽和脂肪酸の酸化を防ぐので、動脈硬化の予防や老化防止に効果がある。カリウムは体内の余分な塩分を取り除くので、高血圧や二日酔いを防止する作用がある。のぼせを抑えたり不眠を解消する効果も期待できる。テルペンは自律神経を安定させ、イライラ改善に働く。

効果的な調理のポイント

  • 生の菊は、塩か酢を入れた熱湯でさっとゆで、冷水に取ってかたく絞り、すぐに酢に漬けると変色しない。