よもぎ(蓬) 旬:3~4月

全国の山野に自生し、繁殖力が強く種類が200種以上もあるキク科の植物です。よく燃える草という意味で「善燃義」と名付けられ、生長した葉は「燃草(もぐさ)」と呼ばれ灸療法に使われます。古来より邪気を払い延命効果があると信じられ、漢方では「艾葉(がいよう)」と呼ばれ、食欲増進・殺菌・整腸・高血圧など多くの病気に利用されています。

成分

カロテン、カリウムやカルシウム、鉄分、亜鉛等のミネラル類を多く含む。特にカルシウムと鉄が多い。特有の香気はシオネールやアルファーション。血液循環や新陳代謝を高めるはたらきがあります

効能

カロテンの抗酸化力でがんを予防。カリウムが体内の余分な塩分を排出するので高血圧に有効。カルシウムは骨や歯を丈夫にすると同時に、他のミネラル類の働きと一緒になって、体の働きを順調にする。鉄分が貧血予防に働き、シオネールやアルファーションが血液循環や新陳代謝を高める。

効果的な調理のポイント

  • アクが強いのでアク抜きをする。たっぷりの湯にシ重曹少々を入れ、やわらかくゆでて流水にさらす。
  • 旬の時期に収穫し、冷凍しておくと一年中使える。やわらかな新芽を摘み、よく洗ってから熱湯にさっと通し、冷水でアクを抜き、細かく刻んで冷凍する。