しょうが(生姜) 旬:一年中 葉しょうがは初夏

世界中で栽培され、食用、薬用、香辛料として利用されている野菜です。地下茎は多肉で強い香りと辛みがあります。種類は一年中出回っているひねしょうが(根しょうが)、新しょうが、葉しょうがに分けられ、効能が一番高いのはひねしょうがです。原産地はインドを中心とした熱帯アジアです。

成分

辛み成分はジンゲロンと油状のショーガオール。香気成分はモノテルペン類のゲラニオール、シネオール、ネラール。

効能

ショーガオールは強い殺菌力を持ち、胃液の分泌を高め消化吸収をよくし、食欲を増進させる。ジンゲロンは新陳代謝を促進し発汗作用を高める。辛み成分は生活習慣病の予防に効果があり、発汗作用があるので風邪の予防や治療に有効。香気成分は健胃、解毒、消臭作用がある。

効果的な調理のポイント

  • 皮の部分に薬効が多いので、皮は庖丁でこそげるようにするとよい。しかし、古くなってしなびてしまったものは皮を厚めにむくとよい。
  • 辛みや香りを生かすには、細かく切ると高まるので、みじん切りやすりおろすとよい。
  • 肉や魚と一緒に調理すると、臭いを消してくれる。その時は皮をつけたままでよい。

レシピ
01-08-02_01
豆腐のカニ餡かけ
風邪で喉の痛い時におススメ
所要時間:15分
——————-
良質なたんぱく質を含む豆腐とカニで作る餡かけは、喉ごしもよく、風邪で喉の痛い時におススメの一品です。カニは体内の余分な熱を冷ます作用もあり、体全体の機能を高める働きに優れています。しょうがの辛味成分は新陳代謝を促して発汗作用を高める作用があり、風邪の発熱時だけでなく予防にも有効です。

●材料(1人分)
豆腐(絹ごし) 1/2丁(150g)
カニ(身) 50g
おろししょうが 5g
A だし汁 150CC
  しょうゆ 大さじ1/2
  みりん 小さじ1
B 片栗粉 小さじ1
  水 小さじ2

●作り方

① 豆腐は弱火でゆでる。
② 鍋にAとカニを入れ、煮立ったらBを加えてトロミをつける。
③ 器に豆腐を入れ、②をかけ、おろししょうがを飾る。