こんにゃく(蒟蒻) 旬:一年中
昔から「お腹の砂払い」といわれ、腸をきれいにする食材として食卓に登場。原産はインドシナ半島といわれて、日本には仏教と一緒に中国からその製法が伝えられました。現在、栽培や利用が活発なのは日本。白こんにゃくは精粉あるいは皮をむいた生いもから、黒こんにゃくは皮付きの生いもから作られます。
成分
成分の97%は水分。多糖類のグルコマンナン(特にコンニャクマンナンという)という水溶性の食物繊維が多い。
効能
グルコマンナンは人間の消化酵素では消化されない食物繊維で、腸の蠕動運動を活発にし、腸内の便をやわらかく排泄を促すので、便秘の解消に効果がある。また、血液中や肝臓内のコレステロールの上昇を抑える働きもあるので、生活習慣病抑制にも有効。水分が97%でノンカロリーなのでダイエット食に向いている。
効果的な調理のポイント
- 表面積が増える方が味の染み込みがよく、体内に入ってからの吸着作用も高まるので、庖丁で切るよりは手でちぎる方がよい。
- アクを取るためさっとゆでるか、塩でもむとよい。※最近はアクを取ったこんにゃくが多くなっている。
レシピ
こんにゃくの卯の花和え
角質層のバリア機能が強化され、水分が保持される
所要時間:15~20分
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こんにゃくとおからに含まれるセラミドが、角質層のバリア機能を強化し、水分保持に働きます。食物繊維も豊富で、腸内の働きが整えられ、血中コレステロール低下が糖尿病の予防に有効に働きます。
●材料(2人分)
こんにゃく 1/2枚(125g)
おから 100g
とうもろこし
(ゆでた実) 50g
A だし汁 1カップ
砂糖 大さじ1
みりん 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
酒 大さじ2
●作り方
① こんにゃくは熱湯でさっとゆで、細切りにする。
② フライパンにこんにゃくととうもろこしを入れ、弱火で炒める。
③ ②におからを入れ、弱火でおからがパラパラになるまで炒める。
④ ③にAを回し入れ、弱火で絶えずかき混ぜながら、好みのかたさにする。