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とうがん(冬瓜) 旬:6~8月

原産地は東南アジア。「加毛宇利(かもうり)」と記され、平安時代には栽培されていた野菜です。古くから果肉・種ともに民間薬として、腎臓病や高血圧の利尿剤として重宝されてきました。夏野菜ですが貯蔵がきき冬にも利用されることからり冬瓜(とうがん)の名がついたといわれています。味は淡白で、ゆうがお、しろうり、にがうりが仲間です。

成分

主成分は水分で約96%を占める。ビタミンCを含有。カリウムやカルシウムも含む。糖質が少なく低カロリー。

効能

低カロリー、低エネルギーなのでダイエットに有効。ビタミンCは血管を強くし抵抗力をつけるので、風邪を予防し美肌が期待できる。水分が多いため尿量が増えて利尿効果が高まり、カリウムが余分なナトリウム排出に働くので、むくみに効果がある。体内の余分な熱を冷ます働きがある。

効果的な調理のポイント

  • 下ゆでしてから調理する。
  • 皮の部分が利尿効果に優れているので、皮はあまりむかずに食べるとよい。
  • 味が淡白なので、だしを効かせ塩味をつけるとおいしい。

レシピ
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冬瓜と凍み豆腐の煮物
低エネルギーで良質たんぱく質な取り合わせは、夏のダイエットに最高。ビタミンDとカルシウムで骨を強化
所要時間:30~40分(凍み豆腐と干ししいたけの戻す時間は除く)
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冬瓜は利尿効果に優れた野菜です。96%以上が水分で低エネルギーなので、良質なたんぱく質を持つ凍み豆腐と一緒に取ると、ダイエット食として優れた一品になります。しいたけのビタミンDは凍み豆腐に含まれるカルシウムの吸収をよくする働きがあり、骨を強化し骨粗鬆症に有効な一品です。

●材料(2人分)
冬瓜 300g
凍み豆腐(1個15g位のもの) 2個
干ししいたけ 2枚
干し糸昆布 3~5g
あさつきの小口切り(好みで) 適量
だし汁(干ししいたけの戻し汁と水を合わせて) 4カップ
A みりん 大さじ1
  酒 大さじ1/2
  塩 小さじ1/2
  しょうゆ 大さじ1

●作り方

① 冬瓜は皮をむいて種とワタを取り、一口大の乱切りにする。
② 凍み豆腐はやわらかく戻し、斜め半分に切る。
③ 干ししいたけはたっぷりの水で戻し、石づきを切り落として半分に切る。
④ 糸昆布は水でさっと洗い、食べやすい長さに切る。
⑤ 鍋に冬瓜と凍み豆腐、干ししいたけ、糸昆布、だし汁、Aを入れて煮る。煮立ったらアクを取り、弱火にして落としぶたをし、冬瓜が透き通るまで煮る(約30分位)。
⑥ 器に盛り、好みであさつきの小口切りを飾る。