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機能的に食べるとは、どういうことでしょうか。
先のほうれん草のはなしを例に取ってみましょう。ほうれん草にはカロテン、ビタミンC、鉄分などが豊富に含まれています。カロテンや鉄分は、油と一緒に取ると吸収力が高まります。だからカロテンや鉄分を無駄なく取りたいと思ったら、油と一緒に調理するバター炒めやごま和えが効果的な料理となります。
ビタミンCを無駄なく取りたいと思ったら、加熱時間を短くします。ほうれん草のビタミンCは熱に弱く、ゆで過ぎるとビタミンCは半減します。加熱時間1分で、約30%のビタミンCが失われるといわれています。お浸しを作るときは、くれぐれもグラグラとゆで過ぎないように。
一方、じゃがいものビタミンCは、熱に強いビタミンCです。加熱調理してもじゃがいものビタミンCは壊れないので、じゃがいもは加熱料理に向いています。
納豆に含まれるナットウキナーゼという酵素は、約70℃で死滅するといわれています。血栓を溶かす作用があり脳血栓や心筋梗塞を予防する優れた酵素ですが、過熱してはその効果は失われてしまいます。さらに血栓は夜中の3時から4時にかけて発生しやすいので、ナットウキナーゼの効能を考えるのなら、夕方に食べたほうが効果的となります。
このように、食べ物の持つ栄養素や薬効には、それぞれ特徴があるのです。食べ物の機能を知識として知ることは大切なことです。1日3食で1ヶ月で90食、1年で1.080食。人生80年としたら86.400食。この毎回の食事のときに、機能的に食べる人と、無関心に食べる人とでは、体に取り入れられる栄養素や薬効に違いが出てきても、不思議ではないでしょう。小さな積み重ねが、健康長寿につながるのです。
おいしいから食べるのは大切なこと。さらに機能的な食べ方を心がける「食べ方上手」になって、健康な人生を送りましょう。 |