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肥満は先進国の宿命でしょうか。年々増え続け、高血圧などの原因にもなっています。肥満とは「余分なカロリーが脂肪細胞として、体内に過剰に蓄積された状態」をいい、主たる原因は食べすぎ。では、食べなければ瘠せるかというと、それは確かにてき面で確かに痩せますが、食べなければ生命を維持することができません。食べ物は体を作る大切な要素、健康を作る薬でもあるのです。
肥満を防ぐために一番大切なのは自分の体の状態を把握すること。ダイエットやカロリー計算ばかりに振りまわされず、まずは自分の状態を知ることから始めましょう。十人十色というように私たちはひとり一人違います。身長も体重も違うのに、ひと括りに「必要なのは〇〇カロリー」なんて、おかしいと思いませんか。
肥満を防ぐ初めの一歩は「しっかり噛んで、ゆっくり食べる」こと。お腹が一杯というサインは胃や内臓が教えてくれるのではありません。教えてくれるのは私たちの「脳」。私たちの体のあらゆる部分は「脳」によってコントロールされています。脳の食欲をコントロールする中枢部分が、「もうお腹一杯だよ」とサインを出すことによって、私たちは満腹感を得、食べるのをストップするのです。
しかし、この食欲をコントロールする脳の機能は、作動するまでに15〜30分かかるといわれています。作動する前に早く食べてしまうと、サインが出た時にはすでに食べ過ぎの状態になっていることが多く、そのため早食いは、食べ過ぎによる肥満の大きな原因になりやすいのです。
賢い食べ方は、ゆっくりよく噛んで食べること。そして脳からのサインをしっかり受け止めること。これだけで余分な体重はすいぶん落とせます。
肥満は高血圧や糖尿病などの生活習慣病の引き金にもなりやすいのです。無理なダイエットで体重を落とし、途中で挫折しまた繰り返す。こうした体重の増減を繰り返すことはやがて生活習慣病を引き起こし、健康を損ねることにつながっていきます。このことから「肥満を征する者が生活習慣病を征する」ともいわれているのです。 |